
■発行年:1992年
■発行元:マハーポーシャ・パソコン事業部
「マハーポーシャ」とは秋葉原にあったDOS/Vショップの店舗名。「マハポー」とは略称。今では当たり前になったDOS/Vパソコンだが、当時はまだマイナーな存在だった。DOS/Vショップの多くは、裏通りの、雑居ビル4階、5階などにあり、マニアでなければ足を踏み入れられない雰囲気だった。
「マハーポーシャ」のパソコンは、とにかく安かった。そして宣伝方法も変わっていた。中央通りの歩道で、PCの形を模した「帽子(段ボール製)」を被り、かすれた声で途切れなく叫んでいる宣伝マンがいた。
『マハポーいらっしゃい、マハポー安い、DOS/Vパソコン安い、安い、マハポーマハポー、安い!』
(今でも、あの光景は思い出す事ができる。)
知っている方もいらっしゃると思うが、このお店は、あの「オウム真理教(当時)」がタッチしていたお店。当時、このお店のパソコンについて、『壁紙は「尊師」の画像だそうだ』とか、『PCの調子がおかしい? とサポートセンターに電話したら、信仰心が足りないといわれた!』などの、まことしやかな噂が流れていた。
1995年4月23日、オウム真理教科学技術大臣 村井秀夫が刺殺されたのは港区南青山7丁目の「南青山総本部」。ここはマハーポーシャのサポートセンターの場所でもあった。